人を想いやる心

 私が幼い頃、近所の友達とけんかして家に帰ったときのことです。たぶん、小学校低学年くらいだったと思います。かなり理不尽なことを言われた記憶があるのですが、私は祖母に、けんかした相手である近所の友達の悪口を言っていました。当時は両親と祖母と私の4人暮らしでしたが、両親が共働きで学校から帰ると家にいなかったため、祖母にいろいろな話をしていました。けんかして帰った私は、腹の虫が収まらなかったのだと思います。私の気持ちを理解して欲しくて、一生懸命に話した記憶があります。しかし、祖母は一通り話を聞いた後、私にこう言いました。「友達を悪く言ってはいけないよ。」当時の私は、幼かったこともあり、納得出来ませんでした。なぜ、自分は何も悪いことをしていないのに、理不尽なことを言われたのに、相手を受け入れなければいけないのか、理解出来なかったのです。祖母はいつも優しい人でした。私は祖母に叱られた記憶がありません。父にはよく叱られましたし怖い存在でしたが、祖母はいつも優しく私には接してくれました。私が中1の時に亡くなったので、もう40年くらいたつのですが、いまだに何かあると祖母のことを思い出します。今も守られているのだなと思います。

 祖母から教わったことはたくさんありますが、一番は人に優しくすることだったように思います。けんかした相手の悪口を言っていたときも、私に言いたかったことは、相手の立場に立って人を思いやる心が大切なんだよと言っていたのではないかと思うのです。大人になって、いろいろなことを経験すると、感情が先に立って、ついつい怒ったりすることがあります。自分では気付いていなくても、相手に「怒りの波動」が伝わると、相手は自分を受け入れることをしなくなります。攻撃されると身を守るように、怒りの感情は肯定的な結果は何も生まないのだと思うのです。相手を思いやる、「優しい心」こそ大切なのだなと思うような出来事が、本当にたくさん起こっています。しかしそれは、私が今まで気付かなかっただけなのでしょう。気付かずに感情に任せていたのでしょう。「自分はこんなに大変な思いをしているのに、、、」という感情には、周囲の人に対する愛情や感謝の心はありません。もちろん、自分自身が大変な思いをしているのは違いないと思いますが、そういう時ほど相手の心の中を覗いてみることが必要なのだと思います。相手の心が理解出来たとき、人としてまたひとつ成長出来るのだと思います。50歳を過ぎても、まだまだ青二才だなということを、強く感じ反省している今日この頃です。毎日が学びの連続です。

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