思考の壁を超える

昔、まだ電波の研究が十分でなかった頃、当時の科学者は電波は地球の裏側までは届かないと信じていたそうです。そんな時代に、どうしても電波を地球の裏側まで飛ばしたいと考えたある科学者が、苦労に苦労を重ねて電波を飛ばす装置を開発しました。まわりの科学者たちは、「そんなことをしても、地球は丸いのだから、真っ直ぐに進む性質のある電波が、丸い地球の裏側に届くはずがない」と考えていたそうです。結果は、、、。そうです。電波は地球の裏側まで届いたのです。その当時は何故、電波が地球の裏側まで届いたのか、理由がはっきりわからなかったそうですが、後生になってオゾン層の存在が明らかになり、電波がオゾン層で跳ね返されていたことが科学的に証明されたということです。

 この話は、いろいろなことを秘めているのではないかと思うのです。私たちは「既知の事実」だけで物事をとらえがちです。科学的に証明されていないと、それは間違いであると決めつけてしまっているような風潮があると感じるのは、私だけでしょうか。「未知の真実」が証明されていなければ、間違いであるとする考え方からは、発展的な思考は生まれないと思うのです。当然のことながら、理学療法士のような「人」を対象とする仕事をしている人は、患者様を「試しに」使ったりすることはしてはならないことです。しかし一方で、絶対的に安全が確保されて尚且つ治る治療は、あり得ません。ですから、ひとつひとつ仮説を立ててそれが正しいかどうかを検証していく姿勢が重要だと思うのです。ある「仮説」が正しいことを証明するために、それとは正反対の仮説を立てて否定するという方法もあります。医師の先生方は、そうして仮説を検証し、患者様に可能な限り安全で正確な治療を届けようとしています。何事も否定的にとらえることばかりではなく、建設的に科学的手法を用いて考えていくことが重要なのではないかと思います。

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