「治す」ことと「治る」こと

先日、岐阜県に理学療法士対象の研修会に講師として参加してきました。下肢関節障害の評価と治療について話をしたのですが、その移動の時に、理学療法士として大変尊敬している聡明な先生とお話をする機会がありました。その時に、その先生が「治すことと治ることは違うよね。治すことが出来るって言っている理学療法士が多いけど、それは違うよね」とおっしゃっていました。その言葉を聞いて、その通りだと思いましたし、言葉は気を付けて使わないと、間違って使うと自分の意図と違う考えが伝わってしまうなとあらためて思いました。

狩人の医学と自然治癒

 「治す」ことは、理学療法士はもちろん医師でも出来ません。すべての医療行為は、その方の「治る力」を引き出すための技術だと思います。理学療法士が治療として行っていることは、物理的刺激を治療手段として、その方の機能障害を是正し、結果として痛みを軽減させ、日常生活に支障ないように導いていくものです。「治す」のではなく「治る」力を引き出しているということです。西洋医学は、時に「狩人の医学」と言われることもあります。手術などで悪いところを切り取ったり、抗がん剤などで悪い部分をやっつけようとすることが基本であるからです。そして、そのような治療でなければ対応できない病気や状態がたくさんあることは事実です。理学療法やリハビリテーションの面白いところは、基本となる学術は西洋医学に基づいていながら、やっている基本的な概念は東洋医学(自然治癒)に繋がるところだと思います。

身体にかかる負担を軽くする

 腰痛で診察を受けると、ヘルニアという診断を受けることがあります。ヘルニアはその中にある髄核という部分が外側に突出して神経を圧迫して神経症状が出るのですが、それも部分的に大きな負荷がかかっていることが問題になります。筋肉性の痛みも関節性の痛みもそうです。姿勢もそうですが、動きやすい身体を作ることが、一部分にかかる負担を軽減し、痛みの改善と予防に繋がります。弊社ではそうした指導を通じて、痛みで困っている方を少しでも社会から減らしていけるように、企業努力をして行きたいと思っています。施術による対応もしておりますので、是非ご相談ください。

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