関節の変形は正義の味方!!

 変形性関節症という病気があります。膝や股関節が痛くなって病院に行き、レントゲンを撮ったときに、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の棘があると、膝関節の場合は「変形性膝関節症」という病名がつきます。そして「変形があるから痛いんですよ」と言われます。軟骨が摩耗して関節の隙間が狭くなっている場合も、それが原因で痛みが出ているのですと、説明を受ける方が多いと思います。

軟骨には知覚神経はない

 しかし、不思議なことに軟骨には知覚神経がありません。神経がないのに、軟骨が摩耗しているから痛いとは、どういうことなのでしょうか。関節の隙間が狭いということは、そこに過度な負荷が生じていることを意味します。同じ場所に持続的に負荷がかかり続け、持続する負荷に耐えられなくなった軟骨が摩耗していくのです。骨棘は、体重を支える面積を広げるために生じるもので、一部分に過度の負荷がかからないようにする、生体防御反応と考えられます。骨棘の程度が軽く関節の隙間がそんなに狭くない方は、痛みが生じていても、その痛みは変形から生じているのではないと考えられます。

関節に負担をかけないような身体を作る

 ここで重要なことは、関節に懸かる負担を軽く出来る身体を作る、ということです。わかりやすくいうと、身体の柔軟性を高めるということになります。もう少し詳しくいうと、関節の機能を高めることが重要になります。関節がきちんと機能しているかどうかは、理学療法士による機能判断が重要になります。関節の機能に大きな問題がなければ、関節機能を回復させるエクササイズが重要になります。これらがきちんと機能すれば、軽度の方であれば、エクササイズで痛みを軽減したり予防することも可能になるのです。足や腕の関節が機能するためには、背骨の柔軟性が重要です。つまり、全身の運動機能の評価が、予防にしても治療にしても重要なのだということです。

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